我が子がバタフライ走法を身に着けて移動手段を獲得した後、ハイハイへと移行して家の中を動き回っていたある日、世の中にはハイハイレースという、移動手段がハイハイの子だけでレースをするというイベントがあることを知った。おそらく人生で初めての勝負ごとになるのだろう、競争社会だねぇ。先月くらいから妻が申し込んでくれて、日々の生活の中でハイハイレースに勝つための修行を重ねてきた。具体的にはちょっと遠くからおもちゃを持って名前を呼び、ハイハイで来させたり、レースの前には特定のおもちゃを遊ばせないようにしておいて、本番の時に見せて新鮮さを醸し出すようにもした。一応本番に呼ぶときのおもちゃには強いラインナップを揃え、いつも触りたそうにしてるけど触らせていない、スマホの充電コードも持って行くことに。
待ちに待った当日、道中の車では妻と「優勝しちゃったらどうしよーね」「たぶん場所慣れしてないからずっと座り続けるよ、大丈夫優勝しないから(笑)」なんて話しながら会場へ到着。受付を済ませて会場を見回すと、子供に溢れた会場の中央に柔らか床マットが敷いてあり、その上のレーンで赤ちゃんたちがレースをしている。まずレースしている赤ちゃんを見ると、「めちゃ小さい!」というより我が子がでかすぎる(笑)。成長曲線上限ぎりぎりを彷徨い、2歳児と並んでも大した大きさの差がない我が子と比べると、他の子たちは赤ちゃんみたいなもんだ。まあ赤ちゃんなんだけど。
あらゆる音でざわざわしている会場でも、意外にも我が子は落ち着いた様子だった。いざ呼ばれて我が子のレースの番。妻がおもちゃを持って呼んで、私はスタート地点で我が子を見守る役目となった。スタート地点に着くと早速アクシデントが。隣のレーンの子がギャン泣きし始めたのだ。けたたましい声で泣くその子につられて、周囲の子供も泣きだす地獄絵図になってしまい、我が子は持ちこたえたものの、緊張している様子。スタートの合図とともにうつ伏せにして置いたが、さっそく座ってきょろきょろし始めた、少し向こうでママが声をかけながらいろんなおもちゃを見せびらかすも、ガン無視。周りの子は全員ゴールしてもポツンと一人でスタート位置にいた。みんないなくなって、落ち着いたのかゴール近くまでおもちゃにつられてハイハイするも、ゴール少し手前で停止。ママが射程距離に入り満足したのか、もう動く気はなく、スタッフの人や周りの声援があるも、堂々と座り続けていた。最終的に「これは動かんわ」と妻が我が子を押して無理やりゴール。
気合を入れて臨んだものの、ぶっちぎりの最下位という結果であった。我が子の人生初勝負は惨敗というか、不戦敗というか戦う意志もなく終わったのだった。図体のでかさは誰にも負けてなかったのでヨシ(激甘親)。
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